カーズ:クロスロード(ネタバレあり)

マックイーンがクラッシュ後にハドソンホーネットのことを思い出して「このまま終わらない!」と新しい(性能の)車たちをベテランならではのテクニックで打ち負かす話かと思ってたんですよね。
マックイーンは天才肌というか自分に才能があって速いということをよく知っていて、他人のことを無意識に見下したりするんだけど、まったく人の気持ちがわからないわけではなく、自分のこの気持ちは他の人にも同じようにあるんだってことを素直に認められるところがいいところで、それが今作でも思わぬ方向に効いていて泣けた。現役続行を賭けた最後のレースでも、だからこそクルーズに道をゆずることができたんだなと。
「引き際は若者が教えてくれる」というのも、自分の能力がついていけなくなることを悲しく実感するのではなく、これはと思える若い才能に出会えて後を任せることができるって、なんて素敵な引き際かと思いました。
年寄には年寄の役目があるってことですね。