2020年に心に残った本など

■去年は71冊読みました。

そのなかで心に残った本は以下のとおり。(読んだ順に)

『海を撃つ――福島・広島・ベラルーシにて』安東量子
『のどがかわいた』大阿久佳乃
『短篇コレクションI』池澤夏樹=個人編集世界文学全集第3集
『またの名をグレイス』マーガレット・アトウッド
『ザリガニの鳴くところ』ディーリア・オーエンズ
『もう終わりにしよう。』イアン・リー
『砂漠が街に入りこんだ日』グカ・ハン
「ベルリン三部作」クラウス・コルドン
『資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐』マルクス・ガブリエル他
『カモメの日の読書 漢詩と暮らす』小津夜景

去年はベルリン三部作を読めて本当に良かったと思います。

『ザリガニの鳴くところ』はどこでも評判がいいですが、主人公の自然との対峙のしかたというか、自然とともに生きていかなければならなかった人生が、辛いところも含めてとてもぐっときました。

大阿久佳乃さんは、若い人が一生懸命生きているその過程や意味を詩や本を通じて見つけ出そうとする姿勢がとてもよかったです。

『短篇コレクションⅠ』は、テレワーク中に1日1篇づつ読みましたが、どれをとっても普通のアンソロジーではなかなか出ないだろう…というラインナップで読み応えがありました。

『またの名をグレイス』は、ちょっともう別にちゃんと感想をまとめたいと思いつつ年が明けてしまいましたが、アトウッドさすがでございます…

去年は自然科学系の本があまり読めなかったので、今年は面白い本に出合えるといいなあ。