タイミング。

ジーン・ワルツ

ジーン・ワルツ

ちょうど1年前に社長が生まれたんだなぁ、なんて頃に読んでいたので、いろいろ感慨深いものがあったですよ。
「みんな当たり前のように普通に子供が生まれてくる」と思っているのは幻想。産まれる以前に、子供が流産してしまう可能性は、たぶん、思っているより全然高いと思う。そういうことは普通あまり口にされないし。
受精される前もそうだけど、本当にものすごい確率をすり抜けて、みんな産まれてきているということを、一度確認しておいたほうがいいと思う。

ケータイ小説は文学か (ちくまプリマー新書)

ケータイ小説は文学か (ちくまプリマー新書)

ケータイ小説のあらすじを読んでいるだけでどっと疲れが出ました。
ケータイ小説とはどんな文学か? ということを考えることが文学について考えることになる、と書いているものの、結局文学ってなんだったの? というか、なんというか。
それはともかくとして、「ケータイ小説は、「貴種流離譚」である」というのに、納得。『友だち地獄』で、「深く傷ついたりすることによって「純粋」であることになる」というようなことが書かれていたのが、なんとなく理解しにくかったんだけど、貴種流離譚であると考えるとスッキリする。
松岡正剛氏が、物語の雛形は神話から始まっており、それは貴種流離譚であるとも言えると書いていたけど、つまりは、「ケータイ小説=少女たちの神話」ということなのだろうね。