だから言ったのに!

■忘れそうなことは手のひらに書いておけと!
せっかく昨日は社長のお迎えをK氏がやってくれるというので、駅前を通って帰ってきたのに……『SFマガジン』10月号買い忘れた。
別に、「新しい太陽の書」はまだ1巻も読み終わってないから、あれだけどね。


■雑誌といえば『小説新潮』9月号が「日本のファンタジーはすごい!」という特集で、表紙がかわいらしい鳴家だったりするんですよ。
「ファンタジーノベルの二十年」大森望で、「日本ファンタジーノベル大賞は、国産ストリップストリーム長編の牙城」と書いていて、ストリップストリーム小説とは何かというと、「メインストリーム(主流)小説に対するカウンターとしてSF作家のブルース・スターリングが考案した造語」だそうで、「ジャンル小説(とくにSFおよびファンタジー)とリアリズム系純文学との中間に位置している」とのこと。
やっぱり『後宮小説』の与えた影響は大きかったというか、『後宮小説』に大賞を与えた選考委員がはちゃめちゃだったというか。いわゆる「ファンタジー」から大きく逸脱していたのだよね。
それが、ハリポタがどかんとやってきて、エンターテインメントとファンタジーが融合を始めて、どんどん売れるようになってきた。
そうなると日本ファンタジーノベル大賞も、「ストリップストリーム系からエンターテインメント系に大きく舵を切った」。
……だから、最近「これ!」ていうのがなくなったのかー。
「大アンケート 私のベスト・ファンタジー」という企画で、歴代の日本ファンタジーノベル大賞受賞者に「人生史上、最高のファンタジー小説」を選ばせているけど、


酒見賢一 … 回答未着
佐藤亜紀 … 回答未着
佐藤哲也 … 回答いたしません。


わははー。西崎憲メルヴィルの『白鯨』でした。