『ベルヴィル・ランデブー』/『ハウルの動く城』

あの曲が頭から離れない! 私もサントラ欲しい!
悪趣味スレスレというか、もうこの際悪趣味でいいんじゃないかな! てくらいのオリジナリティ溢れる作画が慣れるとものすごく個性的でステキ。現実では有り得ないものを描けるアニメーションならでは。これぞアニメの醍醐味。
ブルーノがいいねぇ。電車の窓に向かって吠えてるところ(あのスローモーションがー)とか、キャラメルをくっちゃくっちゃやってるところとか、立つと足がぷるぷるするところとか。あとばあさんたちの飄々っぷりがスゲェ。あとめくるめく○○○料理! とろとろにとろけたスープが! ポップコーンが! アイスが!
超直球ど真ん中のブラック・ジョーク(フランス人はこういうの好きだと思う)も、アニメーション画面だとそんなにドギツク感じないのな。

えーと、落ち着いて考えましょう。この際、ハウルが魔法使いどころか人間ですらなかったというのは置いておいて。もう他もツッコミどころ満載ですが。原作はちょっと忘れましょう、ハイ。
ハヤオ的には「魔法=パワー・オブ・ラブ」だったってことですかね。
無償の愛で包み込むソフィーに、愛されることで相手を全力で守ろうとするハウル、という図式があるのかな。なんとなくなし崩し的に戦争に荷担していたハウルが、ソフィーと出会うことによってなんとなくではなく、ソフィーを守るために本気で戦争に立ち向かい、そのために心をなくしてしまったハウルをソフィーが愛の力で蘇らせる、と。
さらに、カブにかけられた呪いも愛の力で! ってお前誰やねん!!
「原作」という縛りがなかったら、それなりに面白くなったんじゃないかと思いますが。というか、原作の活かしどころが間違ってる気が。