『ネバーランド』

想像していたよりもずっと丁寧に作られているいい映画でした。ジョニー・デップもここしばらく派手な演技ばかりだったので、目から鱗の落ちる思いでしたよ。
最初のほうで、バリの座っている椅子の下から「申し訳ありません、僕の袖を踏んでいるようなのですが」とひょっこり男の子が顔を出したところから、この映画はヤバい! と直感しましたですよ。中盤からぼろぼろと涙が。
少年が少年である期間はひどく短く、その時期を大切にしたいと思い、いとおしいと思うバリの人柄がすごく素敵でした。それゆえ、父親を亡くしたことによって早く大人になろうとするピーターに少年らしくあってほしいと思ったんだろうなぁ。
ラスト、こちらにひたと向けられるピーター少年に涙を振り絞られました。