『不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か』米原万里

不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)

不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)

なんだかんだで、読んだ気になっていた本を読んでみようシリーズ。
違う言語間でのコミュニケーションの手助けをするものが通訳者、なんて難しいことを言わなくても、彼らがコミュニケーションのプロ中のプロだってことがよく分かりましたです。一方の言っていることを、もう一方に伝えればいいだけなんて簡単なことじゃないものね。
英語の原書にチャレンジしていた頃、「これは日本語にするとどうなるんだろう?」て、まぁそんなこと考えずに読めないとだめなんだけど、思ったりして、日本語になったものを読んで「へー」と思ったり、「あれ、そうなる?」て思ったりしてたけど、これを一瞬にして口から出さないといけなのだよね、通訳は。<この日本語が変だ
「(子供に)母語がしっかりできないのに他の言語を覚えさせようとしても意味がない」というのにとても納得。