『赤鬼』

前に戯曲を読んでからというもの、ぜひ一度生の舞台を観たいものだと思っていたので嬉しかった。そして、ロンドンバージョン、タイバージョンも観られるものなら観たかった。野田秀樹が赤鬼をやっているんだよね。話の中心が赤鬼になる。ああ、考えただけで面白そうだ。
小西真奈美は、多少パンチ力に欠けるものはあるけれども健闘していると思った。もっと「あの女」とそれ以外でメリハリがあると良かったかなぁ、と。大倉孝ニは、今回は本領発揮で楽しかった。野田秀樹は言うまでもなく。舞台から近いのでそれぞれの表情もよく見えた。
前は気づかなかったけど、野田版『ひかりごけ』の一面もあるのだね。
よそ者は排斥する、人間でないものは打ち殺す、でもその人間の拠って立つところはどこにあるのだろうか?