『亀も空を飛ぶ』

アンダーグラウンド』といい、もう現代のおとぎ話は戦争の中にしかないのかなと思ってしまうよ。
「両腕のない子」も松葉杖の子も生まれながら目が見えない子も、戦争の悲惨さを伝える道具ではなく、それが当たり前の日常であることが子供たちを通して淡々と描かれていた。
地に足のついていない、声高に戦争反対を訴える映画を10本観るより、こういう映画を1本観ることのほうが人生にとってどれだけ有意義か、と思わず大げさに言ってみたくなりますよ。