『魔術師』ジェフリー・ディーヴァー

ここのところのライム・シリーズはいわば変化球的なものが続いていたけど、久々に元の場所に戻った感じ。ただ、肝心の科学捜査からの操作の場面が少なくて残念。魔術師との騙しあいがメインだったせいもあるのだろうけど。ライムとサックスの関係に進展はほとんどなし。
最初から「ム、こう見せかけておいて騙すのか?」と疑心暗鬼マンマンで読んでしまったので、得意のどんでん返しがそんなに「そうくるかー」という感じでもなかったのがもったいなかった。
誤導はマジックの世界でも、小説の世界でも同じなのかも。