『物は言いよう』斎藤美奈子

噂の眞相』の連載に大幅に加筆して単行本化。笑いながら自然に身につくフェミ感覚。女性相手に「語るに落ちる」のが怖い人も、セクハラ発言にうんざりしている人も必読です。

実際問題、身の回りでは難易度★が氾濫している世界に一日のほとんどを過ごしている私にとっては「そうだそうだー、言ってやれー!」という感じで。ちゅうかね、現実にいるんですよ、「あ〜、これ言ったらセクハラかなぁ〜」っていうおじさま。
こういうFC(フェミ・コード)に引っかかる発言をするのは何も男性に限ったことではないというのが、目から鱗が落ちる思いでしたよ。「女に生まれて損したことありません!」みたいな感じの方もそこかしこに……
この本で言いたいのは、なにも口うるさくセクハラ発言反対ー! てことじゃなく、男性・女性でやいやい言う前にもっと個人を尊重してくれってことなんだろうね。
女はみんな男と平等に働きたいと思っているんだろう、じゃなくて。働きたい人もいれば、家庭に入りたい人もいるってことで。それは女性だろうが男性だろうが同じだと思うんだよね。